ニッケイ新聞 2010年2月18日付け
昨年からアプカラナ文協敷地内に心臓外科病院を建設するランダス・バチスタ医師は、心臓移植の代替手術「バチスタ手術」の考案者、世界的に有名だ。その画期的な手術は、漫画「医龍(Team Medical Dragon)」(2002年~連載中、現在22巻)のテーマに描かれ、日本でも注目を浴びている。漫画を原作にしたテレビドラマ「医龍」「医龍2」(06、07)、映画「チーム・バチスタの栄光」(09)も公開され話題に。そんなランダス医師が、ブラジル人だと知る人は少なかったのでは?
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Y―NO(イーノ)という日本人の若者のバンドがインターネット上で密かな話題となり、TVグローボ「ファンタスチコ」で数分にわたり取り上げられた。作詞作曲のサンバをポ語で歌っているのだが、持ち味はなんと言っても「Eu sou galilha(俺は女好き)」のような「??」なポ語。Timido(恥ずかしがり屋)と言いたいのだろうが、英語のチキン(腰抜け)という表現にわざわざ乗せたのか…。なにはともあれ、真剣に愛を語る歌の途中で意味不明のポ語が出てくると、何故か味がある。メンバーは全員来伯経験があり大のブラキチとか。今度は是非〃凱旋〃ライブ!?
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アニメやマンガに出てくる表現を使用して日本語を学べるウェブサイト「アニメ・マンガの日本語」を、国際交流基金関西国際センターが作成した。サイト内の「キャラクターの表現」コーナーでは、サムライが「道中気をつけて、ご達者でな」と語れば、爺さんは「いつも孫が世話になっとるのう」などと、それぞれの登場人物に合わせて読み上げる。日本語、英語、さらに音声でも学べる。様々な人物や幅広い状況での台詞は教科書や辞書には載っていないもの。アニメやマンガは今や日本語を学ぶ外国人にとっては貴重なツールだ。サイト=(http://anime-manga.jp/)。