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フォークランド諸島=マルビナス波高し=英油田開発で中南米会議

ニッケイ新聞 2010年2月23日付け

 マルコ・A・ガルシア大統領顧問は21日、メキシコのカンクンで22、23の両日行われる中南米首脳会議でアルゼンチン政府によるフォークランド(マルビナス)諸島のアルゼンチン返還要求に、ブラジルが連帯関係を示威する意向を表明と22日付けエスタード紙が報じた。
 英国が同諸島周辺の油田開発を発表したことで、亜英間は1982年の紛争以来新たな緊張が高まっている。同顧問は「両国間にどんな取り決めがあったか知らないが、同諸島は歴史的立場から亜国に帰属すると、ブラジルは考慮する」と声明を発表した。
 カンクンでは中南米32カ国の首脳が、同諸島の亜国帰属と英国の一方的な油田開発を違法非難する共同声明を検討。キルチネル亜大統領は公式開会前の21日、同諸島の国家主権を討議する会議に、英国が出席するよう、中南米諸国の支援を要請した。
 亜大統領が支援要請を行った日、同諸島の北辺では英国企業による油田の海上試掘が始まった。同諸島の住民の間では、帰属が切実な問題として持ち上がっている。