ニッケイ新聞 2010年3月2日付け
サンジョゼ・ドス・カンポス市のドゥットラ街道137・5キロ地点にある1250万平方メートルの工業技術団地では、数々の企業と大学研究室の共同開発事業が進んでいると28日付けエスタード紙が報じた。
リュウジ・コジマ技師の名を冠したIT企業地区はその一例で、同市とサンパウロ州が5千万レアルを出資、民間企業からの資金調達などで10億レアルが投入された同団地は、15年間に2万人の雇用創出を期待している。
同団地は、米国のマサチューセッツ工科大学をモデルに構築されているもので、米国大学の指導で大学研究室を中心とする産学共同体を発足させたサンカルロス市の工業団地と少し趣が異なる。
ジョゼ・ドス・カンポスの場合、大手企業や大学研究室が入っていた工業団地に、参加を希望する零細企業を募集。第2段階の09年12月には22社を選択。今年2月にも新規参加企業の募集が行われた。
全ての規模の企業と大学研究室が一体となり技術革新を図る団地には、起業とイノベート、技術革新が同居している。