ニッケイ新聞 2010年3月9日付け
ラ米最大の留学フェア(サロン・ド・エストゥダンテ2010)が6、7日、サンパウロ市会場で開催された。会場は、目を輝かせて各国のブースを覗く学生達で溢れていた。
ブラジルからの留学生は年々増え、08年3月から今年1月の間だけで、16万3千人にものぼるという。各国の大学関係者によれば、ブラジル人学生は持ち味の社交性を活かして、うまく留学生活を送れる人が多いそうだ。
それとは対照的に、近年日本では就職活動が厳しくなった影響から留学希望者が減っている。各企業の就職セミナーが早期に始まるので、留学組は遅れをとった気分になってしまうのだ。続く不況で、就職活動はさらに激戦か。
しかし、留学は目先だけでなく将来を見据えた学習。最近、日本進出企業が続々と上陸しているように、日本人留学生にも増えて欲しいものだ。(裕)