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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年3月10日付け

 先週末に沖縄県人会で開催された「さんしんの日」。様々な沖縄芸能を一日で堪能できる行事として、会館は満席、立ち見も多数という例年通りの盛り上がりだった。
 全伯44支部の大所帯で、イベントには子どもたちも多数出演。磐石に思える同会だが、それでも会継承に危機感を抱く人はいるようだ。その一つの現れが、先月末の総会で出た、全伯支部の連絡会を設置する提案だ。
 上からの組織ではなく、支部の盛り上げで本部も活性化しようという発想。同会では支部単位の活動が活発なだけに、こうした意見が出てくるのだろう。以前、県連の会議で他県人会代表が支部との関係の難しさについて話していたが、横のつながりから新たな方向が見えるかもしれない。
 さんしんの日当日。たまたま感想を聞いた二人の婦人は、どちらもブラジル生まれだった。節目の時期にいるのだな、と改めて感じた。(ま)