喫煙習慣の後悔者は91%=半年以内に禁煙希望も51%=サンパウロ州皮切りの条例国法化?
ニッケイ新聞 2010年3月11日付け
国立がんセンター(Inca)が9日、世界20カ国での喫煙情況調査によると、ブラジルの喫煙者の91%は喫煙を始めた事を後悔しているといったデータを発表と10日付伯字紙などが報じた。
10日の上院法制委員会での国としての禁煙条例採択承認直前に発表されたのは、国内では09年4~6月にサンパウロ市、リオ市、ポルト・アレグレ市で行なわれた調査結果。喫煙者の65%、非喫煙者も含めれば80%の人が閉鎖空間での喫煙に賛成だという。
この背景には、喫煙者の82%が、喫煙が原因と見られる病気を抱え、91%は健康への喫煙の影響を案じている、周りの人が吸うタバコの煙吸引が原因と見られる病気の死者は年6千人などの実態がある。
2008年のブラジル内の喫煙者数は2400万人と見られ、1989年の15歳以上の人口比33%から17%に減少したが、その92%は毎日吸い、1日当りの平均喫煙量は15・4本。その一方、喫煙者の91%は喫煙を後悔し、51%は半年以内の禁煙を希望しているともいう。
非喫煙者側で特に声を大にして意見を述べたいのは、レストランやバールで働いているため、半強制的に煙を吸っていた人達。サンパウロ州やリオ州、ミナス州など、12州で導入されている、閉鎖空間での禁煙条例の恩恵を最も受けている人達だ。
サンパウロ州で26年間ウエイターとして働いているラウル・ヴィエイラさんもその1人で、条例発効以前は、家に帰っても体の節々が痛み、セキが続いたが、今は症状が改善。肉体的にもはっきりと差を感じるという。
サンパウロ市のバールなどでは大気中の一酸化炭素が73・5%減少との報告もあり、禁煙条例発効前は2万人いた脳血管障害や心筋梗塞による死者は、条例発効1周年の8月までに10~30%減ると見る医師もいる。蓄膿症や気管支炎、肺炎や骨粗しょう症、ガンなども減少が期待されている。
また、条例発効以降増えた禁煙希望者への支援も、サンパウロ州ではプログラム参加までの待ち時間が、1年以上から2カ月に短縮。国としては、同種のプログラム推進のため、年内に6600万レアルを投じる意向だという。