ニッケイ新聞 2010年3月12日付け
消費者保護局(Procon)は10日、フィアットのスチロが欠陥車に指定されたことで、スチロの部品を流用した車種シエナもリコール対象とする意向を表明と11日付けエスタード紙が報じた。同社ではスチロを欠陥車として認めるつもりはないが、同当局はリコールに応じなければ提訴すると通告した。
シエナを08年、購入したアラウジョ氏は南マット・グロッソ州カンポ・グランデ市へ向かう途中、購入後5カ月しかたっていない車の後輪が外れた。シエナ所有者は、フィアットと販売店を相手どって訴えた。
販売店は、事故が販売店の責任ではないとして整備を断った。保険会社も対象外として、応対を拒否。同車は現在も、販売店に放置してある。しかし、保護局は適用範囲を広げる意向だ。