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A・アインシュタイン病院=手術ロボットが執刀=出血少量、早期回復の利点

ニッケイ新聞 2010年3月18日付け

 アルベルト・アインシュタイン病院で15日、ラテン・アメリカでは初めてのロボットによる心臓手術が行われたと17日付けフォーリャ紙が報じた。手術を指揮したのは、ポッフォ医師。使用したのは、前立腺手術に使われたロボット「ダ・ヴィンチ」。
 患者は先天性の心臓疾患のある35歳の女性で、酸欠と疲労で苦しんでいた。手術は、6時間にわたった。19日には、退院の予定。
 ロボットによる手術の利点は、二次感染の可能性が低いこと。これまでの手術では、25センチにわたって胸部切開を行った。ロボットはピンセットやはさみ、吸引機を差し込むための僅か数ミリの切開で済む。出血も少ない。
 ロボットは特殊レンズを装填し、肉眼では見えない部分も立体的に見える。ロボットの手は震えないので、一定区域だけで行動するので細菌の侵入を許さない。患者の回復も早いので、早期退院が可能。これからロボット手術は、ひんぱんに行われる見込みだ。

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