ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
拝金主義=ブラジル70%で世界7位=トップは韓国、中国、日本84%
ニッケイ新聞 2010年3月23日付け
意識調査の仏機関Ipsosは21日、社会風潮が全ての宗教や親子兄弟の関係、友人間の友情などと関係なく、金銭第一主義が過去最大と発表したことを22日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
ロイター通信の依頼で「人生で何が最も大切か」を調べたところ、世界平均で65%が「お金」と答えた。世界ランクで見ると、ブラジルは70%で世界平均より高い。ブラジル人の50%は、お金のことで頭がいつも一杯だという。
ブラジル人は、それでいて金銭感覚が低い。家計簿をつける人や、個人の出納管理をする人は少ない。まして財テク計画を立てる人は、皆無に近い。殆どの人は、ドンブリ勘定のようだ。
世界的に〃金、金、金〃という国は、上から韓国と中国、日本がトップで84%。4位インドが78%、5位ロシアが72%、6位トルコが71%。そしてブラジルが、7位の順だ。
富裕な国の人は、43%がお金を成功者判断の基準と見ている。富裕な国では、お金は物とサービスの交換手段という観念が、常識として定着している。
BRICsとアジア地域では、お金への執着心が強い。アジア地域は、日本を除いて豊かな歴史が浅い。欲しい物を入手する意欲が強い。特に若者の間では、お金が原因で起きる事故は絶えない。
ブラジルで35歳以下の年齢層は、ハイパーインフレとその影響を知らない。ハイパーインフレによって、金銭に対する概念が変わった。
35歳以下はお金への執着が71%。35歳から54歳は61%に減る。55歳以上は52%。限界状況では、お金より食糧が大切であることを、肌身に感じて知っているからだ。