ニッケイ新聞 2010年3月24日付け
先週開かれた救済会の定期総会。粛々と進む会議の端々で聞かれる運営状況の厳しさが、現状の深刻さを物語っているように感じた。
同園には昨年末時点で88人が在園。それに対して06年から職員数が在園者数を上回り、今では100人を超える。運営費の7割を人件費が占めるという状況だ。加えて90年代から続く会員の減少、寄付の減少が追いうちをかける。
運営費は会費や家族負担、バザー等の収入が大半を占めるが、「1カ月半、2カ月先の予算がない状態」と相田副会長。長年事務局長をつとめてきた吉安常任理事は、「まず会員を獲得することが必要」と話す。
古参の会員からはこんな意見もあった。「このままではジリ貧。日系福祉団体も大同団結する時期に来ている」。援協の森口会長も連携の必要性を説いていたが、一つの転機にあるのは確かかもしれない。(ま)