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ブロードバンド計画=テレブラス復活に抵抗感=需要と競合度で価格格差も

ニッケイ新聞 2010年3月25日付け

 連邦政府のブロードバンド拡張計画PNBLに関連し、テレブラス復活案には政府内でも反対意見がある一方、民間企業の参加も乏しい事を24日付伯字紙が報じた。
 18日付フォーリャ・オンラインは、PNBLのブロードバンドは、利用し易い月額25~35レアルで提供とのベルナルド企画相発言が掲載されたが、PNBLに関しては、まだ煮詰まってない部分が多い。
 その第一はテレブラス復活に関する件で、先週のエリオ・コスタ通信相発言に続き、国庫管理局も23日、訴訟問題も起きているテレブラス復活反対の姿勢を示した。
 一方、公社によらないブロードバンド普及の泣き所は、需要が多く、ある程度の設備もある上、競合相手もいる都市部と違い、中小の市は、設備敷設費などがかさみ、利用者も少ないといった問題をクリアする必要がある事。
 競合相手の有無は、リオ市で69・90レアルの1秒間1メガバイトの接続が、ベウフォルド・ロッショやノヴァ・イグアスーでは149・90レアルで117%、ベロ・オリゾンテの69・07レアルに対し、べチンでは164・58レアルで138%の様に、大きな価格格差も生む。
 サービス価格は市の規模やインフラの有無にも相当左右されるが、Oi幹部によれば、従来大都市のみだったブロードバンド接続は、10年末までには5560市で可能となる見込みだ。