ニッケイ新聞 2010年3月25日付け
24日付けエスタード紙によれば、カルロス・アポリナーリオ市議会議員(DEM)作成の、「第14回ゲイパレード」のパウリスタ大通りでの開催を禁止する条例案が、23日にサンパウロ市議会へ提出された。
同パレードは、F1レースやカーニバルに並び、サンパウロ市で最も大きな観光収入を呼ぶイベントの一つだ。今年は6月6日に開催される予定で、同市ホテル業界では、約1億9千万レアルの収入を見込んでいる。
アポリナーリオ市議は、昨年の同パレード中、爆発などにより30人以上の負傷者が出たことに言及。「5月1日の信徒の行進がカンポ・デ・マルテ(サンパウロ市北部)で行われるように、ゲイパレードもカンポ・デ・マルテで開催できるのでは」との見解を示している。
一方では、2005年に異性愛者の日の設立を唱え、同性愛者への偏見が問われた同市議には、飲食店業界などから「場所の問題ではなく、宗教上の偏見では」と批判の声が挙がっているようだ。同条例案は、25日からの市議会で優先的に審議される。