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ルーラ大統領再度の罰金=前倒し宣伝行為は止まず

ニッケイ新聞 2010年3月27日付け

 09年にリオ市で行なわれた竣工式で、ジウマ官房長官は次期大統領候補と発言し、選挙法違反に問われたルーラ大統領が、再び選挙高等裁判所から罰金を科せられた。
 今回選挙法違反に問われたのは、今年1月にサンパウロ市で行われた労組開所式での発言。「ブラジルの顔は大きく変わる」「次期大統領は、現政権が用意する経済活性化計画第2弾(PAC2)用予算があるから、就任と同時に仕事が出来る」などの発言が、選挙法に抵触するとみなされた。
 今回の選挙高裁判決は、25日にサンパウロ州オザスコでのPACの住宅竣工式の直後に出たもので、罰金額は1万レアル。
 竣工式での「もう5千レアルの罰金を食らった後だから名前は言えないが」との大統領発言に、「ジウマ、ジウマ」と叫び出す民衆を見て、「これでまた罰金という事になったら請求書はお前に回すぞ」とふざけた大統領。一方、ジウマ氏も、「私達はオザスコの人々のため住宅建設を続けます」とアピールした。