ニッケイ新聞 2010年3月31日付け
27日の開通式後、初の平日の朝を迎えた29日、サンパウロ市マルジナル・チエテでは、標識の不備や工事中である事を示す遮断物撤去漏れなどで、新車線利用者は少なかったが渋滞は少し改善と30日付伯字紙が報じた。
開通式後も一部区間は工事中であるため、新車線の中で動けなくなったらとか、願う所で市街地側車線に戻れるかと懸念する人もおり、予想以上に空いていた新車線に比べ、高速側と市街地側車線は、車も多かった。
それでも、朝のピーク時の渋滞は場所により前週月曜日より21%減るなど、それなりの効果を感じた人も多い。時間帯により、前週同日より渋滞した時もあったが、全体としての渋滞は改善され、市内全域にも好影響が出たと市の担当者。
35%改善との計画通りに行くかは今後の動向次第だが、専門家は、南部環状線開通でまた改善すると見ている。
南部環状線開通式は30日の知事訪問時に非公式で行われ、4月1日から車両通行開始。予定されている6カ所の料金所建設は、今後入札を行う東部環状線工事担当会社が実施するため、当面は無料で利用できる。
環状線開通で従来はサンパウロ市内を通過していた車両の海岸部へのアクセスも容易になり、サンパウロ市周辺部と海岸部が共に効果を期待しているところだ。
大統領選出馬で離任直前のセーラサンパウロ州知事にとり、州政府関連の開通式が一つずつ終わり、辞表提出も間近。10日には、社会民主党(PSDB)公認候補〃セーラ〃の名が発表される手はずになっている。