ニッケイ新聞 2010年3月31日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会の役員選挙で、与儀昭雄会長を筆頭とする現体制の継続が決まった。
沖縄県人会長として初めて県連会長に就任した与儀氏。最大行事である日本祭りの会計問題、松尾治前会長の百周年協会への専念など近年落ち着きのなかった連合会をまとめ、昨年の日本祭りでは大幅黒字を出した。与儀氏が2年前の立候補時に求めたように、二世の役員を一世がバックアップする体制がうまく機能したといえる。
一方で、県人会長の中には「県連のための県人会か、県人会のための県連か」と、各会の将来を危惧し県連に対策を求める声もある。
予算が100万レアルを超えて久しい日本祭りは、すでに会運営にとっても欠かせない存在。それに加えて対日本・母県の〃顔〃としての役割強化、その一方での対県人会対策など、執行部2期目の課題は多い。(ま)