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大理石の粉でレンガ作成=焼成不要で環境にも優しい
ニッケイ新聞 2010年4月10日付け
パラナ州カトリック大学の〃環境に優しい居住プロジェクト〃担当者達が、大理石の粉とセメントなどによる焼成不要のレンガ開発に成功し、資源再生による環境保護新製品と注目されていると9日付エスタード紙が報じた。
同大学の土木工学フェルナンド・アルンス教授によると、同レンガは、環境問題の一つとなっていた大理石の粉やくずを有効利用できる上、焼成不要なため、焼成用の炭生産に伴う木材伐採も不要で、温暖化ガス排出もないという利点を持つ。
ある加工業者がもてあましていた大理石の粉やくずは1日500キロ。大理石は自然に帰らず、健康被害を及ぼす可能性もあるが、この様な大理石1トンで7500個のレンガが生産可能。セメントや砂、水、石灰と混ぜて造るレンガは1個33センターボで、従来製品と3センターボの差しかないという。
2日で1万2千個成型でき、乾かすのに10日というレンガは、着色も可能で、施工時の後処理も容易だという。
環境に優しい建築素材開発は、他の大学でも積極的に進められている。