ニッケイ新聞 2010年4月14日付け
ブラジリアで12日開催のベロ・モンテ水力発電所建設抗議集会に、映画〃アヴァター〃のディレクター、ジェームス・キャメロン氏が参加した。周辺住民の居住形態や植生などを変化させ、メタンガス発生を促す同発電所の建設は、アマゾン保存や温暖化防止に関連する問題でもあり、米国議会で同発電所建設反対を呼びかければ、米国からの経済協力なども仰げるはずと述べたキャメロン氏。「ルーラ氏が21世紀のリーダーであるなら、発電所建設がもたらすであろう損失にも目を向けるべきだ」との挑戦的発言も飛び出した。
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メガ・セーナ人気などに煽られ、連邦貯蓄銀行(CEF)による宝くじ販売に伴う税収が、第1四半期に18億7千万レアルを記録し、前年同期の14億4300万レアルから30%増加したという。人気のメガ・セーナ販売に伴う税収は、09年第1四半期(1―3月期)に5億9400万レアルだったが、今年は8億6800万レアルに跳ね上がっている。一攫千金を夢見る人々と言うべきか、庶民のささやかな楽しみと言うべきか。
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サンパウロ州都電(CPTM)8号線のイタペヴィ~アマドール・ブエノ間は、近日中に始まる改修工事のため、当面はバス運行となる。レール交換や線路脇の壁建設なども含む工事は、11年末までかかる見込み。無賃乗車はしばらく中断とかかれた8号線工事だが、CPTMの線路脇は、防護壁に穴が開き、無賃乗車も当たり前の所が多い。サンパウロ州政府は1億レアルを投じて壁の修復工事を行ってきたというが、3月末までに完成の筈が、実際にはまだあちこちに穴。セーラ氏退任前に突貫工事で開通させた南部環状線では、早くも改修工事が必要との報道もあり、工事の有効性に?