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サンパウロ市などで異常乾燥続く=所により19%まで湿度低下
ニッケイ新聞 2010年4月21日付け
雨が途絶え、サンパウロ市などの住民が異常乾燥による健康上の問題を感じ始めていると警告する記事を、20日付エスタード紙が掲載している。
世界保健機構の基準では、大気中の湿度は60%前後あるのが望ましいとされているが、サンパウロ市での19日の測定値は、13時現在で36%、17時現在で30%など、適正値を下回っている。
最も低いのは、17日に観測された19%。23日に予想されている寒冷前線による降雨までの間の湿度は、30~40%と見られている。
例年乾燥度が強い4月は、鼻炎や喘息などの呼吸器系疾患を持つ人を始め、目や鼻、のどの乾燥に伴うかゆみなどに悩まされる人も多い。
加湿器などで大気中の湿度を保つ、生理食塩水を点鼻するなどの処置で少し楽になるが、加湿器の多用は、カビなどの問題を引起こすため、専門家は、使用は夜に限定するなどの注意も必要。
この時期は、11時から15時の戸外での運動や、空気を乾燥させるエアコンの使用は避ける、水を張った洗面器などを部屋に置くなどの工夫も助けになる。呼吸器系疾患のある人が吸入を行う時は、医師の指示を受けられる病院で行う方が安全だ。