ニッケイ新聞 2010年4月23日付け
次期大統領選挙に出馬表明した候補者らは、300万人にものぼるとされる在外有権者の票獲得へ動き始めているようだ。在外有権者に対しては選挙高等裁判所(TSE)は5月5日までの登録を義務付けているが、現在までに146カ所ある在外選挙公館に選挙人登録をしているのは17万4千人のみ。22日付けエスタード紙が報じている。
TSEでは、TVコマーシャルで登録方法などを知らせるとともに、在外有権者に投票を呼びかけているが、それと並行し、各党とも票獲得に力を入れている。
民主社会党(PSDB)は特別キャンペーンを立ち上げ、サイト上などで在外ブラジル大・公使館のサイトアドレスや必要書類、投票場所を紹介。セーラ氏は先週、ネットを通じて在外ブラジル人学生と会話し、すでに18万人がそのサイトに訪れているという。
ジウマ氏も、ブログなどにくる国外からの質問に平日も答えるなど、少しも遅れをとっていない。日曜日には、「女性たちとジウマ」と題したブログに「在外投票に参加を」と呼びかけるなどしている。
同紙によれば、2006年の大統領選挙第2次投票では、アルキミン候補が在外票の53・8%を獲得、ルーラ大統領票を上回っている。