ニッケイ新聞 2010年4月24日付け
PSB(ブラジル社会党)では、大統領選への出馬が騒がれていたシロ・ゴメス氏の立候補を差し止める可能性がある、と23日付伯各紙が報じた。
22日に行われたエドゥアルド・カンポス党首とロベルト・アマラル副党首の会談後、ゴメス氏の立候補については27日に行われる全国役員会での決定に委ねることで本人も了承した。
PSBの地方役員には、ルーラ大統領が呼びかけるジウマ・ロウセフ候補(PT=労働党)への協力に賛同する人が多く、役員会でゴメス氏の立候補が認められる可能性は低いとされている。
同日の記者会見の中で、ゴメス氏が「決してあきらめてはいない。大統領選立候補の意思は、依然変わっていない」と宣言し、出馬への姿勢を示す一方、カンポス党首は、「ゴメス氏は、今後出される党の決定を尊重し、従う構えだ」と説明した。
同氏が候補者として名乗りを挙げない場合、ダッタフォーリャの調査結果では、その投票はジョゼ・セーラ候補に4%、ジウマ候補に2~3%、マリーナ・シウヴァ候補に1~2%が流れると推測される。
ジウマ候補の支持を増やしたいという思惑とは異なり、セーラ氏への支持に回るという懸念も同時に挙がっている。