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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2010年4月24日付け

 先日の虚子忌全伯俳句大会で取材をしている最中、頭の中では「日本の心が今ここで生きている」「私は日本人なのだ」という思いがぐるぐると渦巻いた。
 日本から来てまだ一週間の新来記者にとって、今まで日本では聞いたことがなかった、俳句や、日本文化の魅力、移住体験話を、たくさんの人から聞けたことはとても貴重なものに思えた。そこで、「ここには歴史がある」そんな強い印象を受けた。
 それらの話を聞いて、歴史の繋がりを意識せず、刹那的に生きている今の日本の若者にとって、絶好の教育の場がここブラジル日系社会であるのだと思った。
 だからこそ、多くの若者が日系社会を知ることができる活動を、日伯両国で続けていかなくてはならない。(秀)