ニッケイ新聞 2010年4月28日付け
手っ取り早い外食というイメージが付きまとうファーストフードだが、最近は顧客層や要望の変化があり、サンパウロ市ショッピングセンター内の店などでも新メニューが登場と25日付エスタード紙が報じた。
心臓病や肥満への懸念などに起因する健康志向の高まりが、材料や調理法にも気を使う顧客の増加を招いたもの。健康志向メニューのある店は一般の店より混み、毎日の食生活とも直結する週日の客は、週末の客より材料などにこだわる傾向が強いという。
主な変化としては、肉類は揚げるより網焼き、カロリーの高い麺やパスタ、ポテトフライより、野菜サラダや大豆蛋白を使ったハンバーガー、玄米や天然ジュースを注文する人が増えている。
栄養学の専門家が忠告するのは、加工食品多用に伴う塩分のとり過ぎ。小麦粉などの漂白製品、着色料や保存料、脂肪分の多い食品摂取にも注意が必要だ。