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外務省=アリゾナ州新条例に苦言=不法滞在者救済の方法を
ニッケイ新聞 2010年5月5日付け
米国アリゾナ州議会が4月22日に承認した不法移民排斥法に対し、ブラジル外務省が3日に同条例の見直しを求める声明を発表したと3日付G1サイトが報じた。
同条例は、不法移民ではと疑われる人がいる場合、警官が逮捕状請求なしに被疑者を逮捕でき、合法滞在が証明できない場合は禁固刑を科すことができるというもの。
承認直後にオバマ大統領らも批判した同条例が発効となれば、同州滞在のブラジル人からも、逮捕されたり、不法移民として処せられたりする人が出てくる可能性もある。
ブラジル外務省は、同州内の何百万人もの外国人が犯罪者の様に扱われる可能性を懸念。人道的見地から、ブラジル同様に合法化する事を含めた条例見直しを求めていく方針だ。