ニッケイ新聞 2010年5月5日付け
ゴイアス州ゴイアニアで、生後1年余りを共に過ごした子が他人の子と判明し、3日に実子を受取った母2人。出生直後の産院で取替えが起きたもので、1年余り育てた子との別れの悲しみと実の子を受取った喜びが交錯する家庭では、赤ん坊も順応するのに大変だ。一方は割りとすんなり馴染んだが、もう一方は泣きが強く、別の母の救援を求める場面も。離乳前だけに順応は早い筈と弁護士はいうが、母子共に特別なケアが必要だ。一方の母が夫から「赤ん坊が誰にも似てない」と離婚を申し渡されて判明した取替え。事件が起きた産院では08年にも同様の事件が起き、看護婦の1人が解雇されている。
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6日から15日まで開催される予定だった、サンパウロ州ジャグアリウーナのロデオが中止に。同市のロデオでは昨年、通路に人が殺到し、4人が死亡するという事故が起きており、定員以上の数の入場券が販売された形跡がありとの情報に裁判所の中止命令が出たもの。サンパウロ州3大ロデオの一つだけに、開催中止を惜しむ声が聞こえるが、安全確保不可との理由では中止命令も致し方なし?
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サンパウロ市のゴミ捨て場は09年中に満杯になったと報じられていたが、3日フォーリャ紙には、パラナ州クリチバでもゴミの捨て場がなくなったとの報道。世界規模の環境保全都市審査で表彰を受けた同市だが、18市が共同で使うというゴミ捨て場はもう満杯で、11月までの使用許可が切れた後のゴミはどこへ行く事になるのか不明。焼却や生ゴミの肥料への再生利用などの対策が採られている町は少ないだけに、この問題をクリチバがどうやって解決するかに期待もかかる。もっとも、計画立案に施設建設といっている間に11月は来てしまうが。