ニッケイ新聞 2010年5月19日付け
サンパウロ市文化局がサンパウロ市各地で15、16日の2日間にわたり開催した芸術祭「ヴィラーダ・クルツラル2010」では、約150カ所772に渡るプログラムに約400万人が訪れ、賑わいをみせた。16、17日付伯字紙が報じた。
15日午後6時20分から行われたジューリオ・プレステス駅での開会式では、キューバの人気バンド元メンバー、イグナオ・マザコテやバルバリット・トーレスなどが出演し、約5千人が溢れた会場を盛り上げた。
16日に同会場で行われたABBAのショーには、実質的に解散している世界的に有名なスウェーデングループAbbaのそっくりさんが登場し、話題になった。
16日、ラモス・デ・アゼヴェード広場には空中ピアノが出現。ピアノと演奏者が宙吊りにされたもので、空中に浮かんだ状態でのショパン演奏が訪れた人を驚かせた。
ジルベルト・カサビサンパウロ市長とアルベルト・ゴールドマンサンパウロ州知事も、各イベント会場を見て回った。16日に開催された文協の文化祭り会場にも午前中に訪れたといい、主催者らから喜びの声が聞こえた。
一方、16日未明にはロック会場となったサンジョアン大通りで暴動が起き、巻き込まれたアレシャンドレ・アルヴェス・サントスさん(17)がナイフで刺されて死亡するという悲劇が発生した。
警察によれば、同芸術祭中に、人が死亡する事件は初めてのことだったという。