ニッケイ新聞 2010年5月19日付け
珍しい日本食が―。と思えば、エスタード紙13日付の食のページに掲載されていたのは、料理研究家・康本静子さんによる郷土食。1ページを割いて、大々的にそのレシピが紹介された。
冒頭には、康本さんが料理に関心を持つことになった幼い頃の体験も。「その時代外食は男性の習慣。父親と出かけたが、女性がいない場で席に着くのが恥ずかしく、厨房を訪れては調理現場を見ていた」とか。
紹介された宮崎の金柑寿司や島根のヘッカ鍋、東京の深川丼など珍しい料理がコラム子の目を引いた。昨年12月に県連から刊行された康本さん著作の「郷土食(Cozinha Regional Japonesa)」に詳しい。
それにしても一般的な寿司、ヤキソバ、天ぷら以外の日本食がどこまでブラジル人の舌に受け入れられるのか。実際、興味深いところだ。(裕)