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大統領選候補=経験有りはセーラに軍配=女性と貧困対策ではジルマ

ニッケイ新聞 2010年6月1日付け

 大統領選候補に関する調査によると、民主社会党(PSDB)のセーラ氏は3候補の中で最も経験を積んでおり、大統領になるための備えも出来ていると評価された一方、女性問題や貧困対策で最も期待できるのは労働党(PT)のジウマ氏と5月30日付フォーリャ紙などが報じた。
 5月20、21日のダッタフォーリャ調査によると、支持率は37%で同率の両氏も、項目別ではかなり差がある。
 緑の党(PV)のマリーナ・シウヴァ氏も含めて項目別に見ると、経験の深さセーラ64%、ジウマ17%、マリーナ5%、以下同じ順で、知性:42%対23%対10%、実行力:40%対24%対7%、大統領としての備え:45%対29%対6%。
 ジウマ氏支持者ですら、セーラ氏は経験ありと認める人51%の数字はセーラ氏の知名度が高い事の裏づけで、セーラ氏の事は良く知っているが34%なのに対し、ジウマ氏が15%、マリーナ氏10%という。
 各候補に期待する項目を24挙げた質問では、セーラ氏がジウマ氏を上回ったのは14項目。
 ジウマ氏がセーラ氏を明らかに上回った項目は貧困対策で、ジウマ37%、セーラ21%、マリーナ18%。女性問題では45%対14%対22%の順。その一方、ジウマ氏は、女性からの支持33%で、男性からの支持(42%)を下回った唯一の候補だった。
 なお、支持政党の立場を聞いたところ、PSDB支持者にとってのPSDBは右派51%、左派13%。PT支持者ではPTは右派35%、左派32%だった。