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サンパウロ市の車12年で43%増加=ロディージオの効果は喪失
ニッケイ新聞 2010年6月2日付け
1997年から2009年にサンパウロ市市内を走行する車の数は43・2%増え、ナンバープレート末尾番号による乗入れ制限(ロディージオ)の効果は実質喪失と1日付エスタード紙が報じた。
コンソラソン~レボウサス~エウゼビオ・マトゾでの場合、09年7~10時の平均時速は、ロディージオ開始前の1997年の18・5キロから18・7キロと1%改善された状態維持だが、17~20時の平均時速は17・5キロから11・7キロと、33%も遅くなっている。
ロディージオの遵守率は朝90%、夕方84%に増えた事と、制度導入直後の1998年には約20%の改善が見られた事を考えれば、市内を走行する車の数が増えてロディージオ効果が失われてきた事は明らかだ。
97年から09年の人口増加は8%、道路の総延長も1万3千キロが1万6千キロに伸びただけなのに車の増加は43・2%。サンパウロ市での車普及は市民100人に付き車61台の割りとなる。