ニッケイ新聞 2010年6月5日付け
在外ブラジル人代表者会議は、世界各地のブラジル人コミュニティーが抱える問題を話し合い、本国政府に伝え解決を促すのが目的。ブラジル外務省が呼び掛け、08年にリオで第1回会議を開催し、年金や教育、労働などの問題を討議した。当初は大使館の呼び掛けに応募した人や、指名を受けた代表で構成していたが、10年から世界四つの地域ごとに、16歳以上のブラジル人がインターネット投票で代表を選べるようになった。代表の任期は2年。同様の会議システムはメキシコ、イタリア、ポルトガルなども採用しているという。
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2003年に長野県松本市で貸金業の男性=当時(59)=が殺害され現金が奪われた事件で、ブラジル連邦最高裁は1日までに、日本政府の代理処罰(国外犯処罰規定による訴追)要請を受けてサンパウロ州裁判所で強盗殺人罪で公判中のジュリアノ・エンリケ・ソノダ被告(32)について、身柄拘束の解除請求を却下した。共同通信によれば、州裁判所が昨年8月、同じ請求を却下し、弁護側が最高裁に不服申し立てをしていた。弁護側は近く、最高裁の裁判官11人による合議審開始を申し立てる方針。同公判は08年2月の開始以来非公開となっている。
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400万人の人出が予想されている「ゲイパレード」が6日正午から、パウリスタ大通り・コンソラソン通りで行われる。14回目。独ベルリンや豪シドニーが有名だが、実は動員数でいえば、サンパウロが最大でギネスブックにも載っている。肌寒い日々が続くが、熱い〃人間愛〃のパワーを感じてみては。