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エンブー第2回日本祭り=「根ざす」と「可愛い」テーマに=12日から=アニメや舞台、ランや絵画も

ニッケイ新聞 2010年6月9日付け

 サンパウロ市近郊エンブー市で12~13日、19~20日に、2回目となる日本文化祭り「ANIMAEMBU2010」(酒本清実行委員長)が実施される。「根ざす」と「可愛い」をテーマに、舞台での日本文化発表のほかアニメや漫画の教室やコンクール、ランの展示販売、日系美術展など様々な催しが計画されている。協力者でエンブー日野友好の会会長の長田真央さん、菅原パウロ前会長が案内に訪れ、来場を呼びかけた。
 日曜の工芸品市で有名な町、エンブー。戦前に海外興業株式会社によって拓かれ、指導者育成を目的としたエメボイ実習場が開設、戦後も養鶏で栄えるなど、日本移民と関わりの深い土地だ。
 同市議会では、08年の日本移民百周年を機に、6月18日の移民の日をはさんで「日本移民週間」を制定することを決定。昨年はじめてとなる日本祭りが開催された。グローボ局のニュースで放映されたこともあり、「食べ物が足りなくなるほどの人出でした」と長田さんは話す。
 同地の造形作家・故堺忠清氏を顕彰して行なわれる日系美術展にはサンパウロ市からも作家が参加、市内小学生による図画展や竹や盆栽、ラン、などの展示販売・ワークショップもある。
 舞台では阿波踊りやアニメ音楽演奏、盆踊り、茶道、ファッションショー、コスプレ、神楽、演武、日本舞踊など様々なプログラムを予定。
 折り紙や生け花などのほか、アニメや漫画、ゲームなど若者向けのワークショップ、コンクールなども実施される。会場では日本食・製品を販売。
 また20日は午後3時半から、同日行なわれるサッカーW杯のブラジル対コートジボアール戦を会場の大画面で観戦する企画もある。
 長田さん、菅原さんは「市の協力がなければできないこと」と感謝をあらわすとともに、「たくさんの人に来てもらって、少しでも日本の文化を広めたい。いい祭りにしたいですね」と話し、来場を呼びかけた。
 ANIMAEMBUの会場は、Parque do Lago Francisco Rizzo(R. Alberto Giosa, 320, Centro)。絵画展会場は、市の文化会館(Centro Culturar Mestre Assis de Embu=Largo 21 de Abril, 29)。ラン展は12、13のみ。
 開催時間は期間中、午前10時から午後7時まで。11日午後7時から絵画展の開会式、12日午前10時からラン展の開会式。
 13日午前10時からは、市営墓地(Cemiterio do Rosario、Av. Elias Yazbek, 1713, Centro)そばの日本移民慰霊碑前で先亡者慰霊ミサが執り行われる。