ニッケイ新聞 2010年6月16日付け
10月の統一選挙に向けて動きが活発化しているが、候補者選出や選挙協力体制を組むにあたって中央と地方の意向が噛み合わず、軋みを生じている所があるようだ。
例えば、マラニョン州では、中央での民主運動党(PMDB)との連立を前提とするPT党本部が現職のロゼアナ・サルネイ知事支持を決めたのに対し、ブラジル共産党(PC do B)のフラーヴィオ・ディノ氏擁立を決めていた州党員達は抗議の姿勢を示していると12日付伯字紙。
逆に、南大河州の知事選では、PTのタルソ・ジェンロ氏をPCdoBなどが支持する一方で、PMDBが独自候補擁立の見込みだ。
ジウマ氏の大統領選出馬に際してはメイレーレス中銀総裁を副とする案もあったが、国内最大政党のPMDBからの支援が欲しいPTにとり、PMDBから副を選べとの要請拒否は難しく、同党党首のミシェル・テメール氏を副に据えたという経緯もある。
13日の州大会で正式出馬を承認となった民主社会党(PSDB)サンパウロ州知事候補のアルキミン氏などは、中央と州本部が完全一致の一例だ。