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リオ山火事で緑が焼失=気球打上げに注意促し

ニッケイ新聞 2010年6月22日付け

 19日午後10時頃、リオデジャネイロ市南部のカブリットス丘で大規模な山火事が発生。消火活動は20日午後まで続き、約4ヘクタールの土地が焼失した。21日付伯字紙が報じた。
 ロドリゴ・デ・フレイタス湖付近まで及んだ火災現場は、コパカバーナ海岸から近くポストカードの写真にも代表される美しい景色を演出していた場所だった。
 20日午後まで続いた消火活動には90人の消防士を動員、5万リットルの水を使用してようやく鎮火した。消火活動が続いた18日夜は、湖付近の住民らは一端避難。近隣の民家に被害は及ばず負傷者もでなかったが、街には灰の粉が舞ったようだ。
 住民らによれば火事の原因は一体の気球と推測されており、乾燥した大気と強い風により、被害が拡大したと考えられている。
 被害のあった丘は環境保護区として規定されていた場所で、市環境局は緊急に焼失した土地の再森林化に努める予定だ。エドゥアルド・パエス市長は「気球の打上げは禁止されている。緑が危険にさらされている」と、注意を呼びかけた。

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