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19世紀の英国風建造物=サントス駅などを文化財に

ニッケイ新聞 2010年6月23日付け

 サンパウロ州歴史・文化・考古学・工芸遺産・観光保護審議会(Condephaat)が、パウリスタ都電公社(CPTM)が所有するサントス駅など4駅を、州の文化財に指定したと22日付エスタード紙が報じた。
 サンパウロ州サントス港と内陸部のジュンジアイまでを結ぶサンパウロ鉄道は、州内に建設された最初の鉄道路線で、1862~67年建設のサントス駅は、州内に作られた最初の鉄道駅でもある。
 1867年から83年にかけて建設されたカイエイラス、リベイロン・ピーレス、リオ・グランデ・ダ・セーラ3駅も、同時指定を受けた。
 これら4駅の文化財指定の主な理由は、19世紀の英国風の建築様式を保っている事。沿線には住宅も作られていた同線は、当時の陸上交通の主要手段として重要な役割を果たしてきた。
 現在文化財に指定されている鉄道駅は、ルスやブラス、旧ジューリオ・プレステスなど17駅。Condephaatではその他の33駅についても年末までに文化財指定を審議するというが、保存状況が最善といえる駅は1つもないようだ。