ニッケイ新聞 2010年6月24日付け
下本八郎氏といえば、会計士というよりはコロニアでは「デプタード」の方が通りがよい。長年、サンパウロ州議を務めると同時に、熱心な生長の家信者として知られ、創始者である谷口雅春氏を顕彰して8階建ての社屋にその名を付けたほど。かつては文協の会長選挙に立候補して話題を振りまいたことも。今回の式典に招かれて初めて立派な社屋、多くの若いブラジル人従業員をみた某日系企業社長から「これなら文協会長になってもらった方が良かった」との感想も。そういえば木多文協会長も同業者だが・・・。
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24日午後3時半から、サッカーW杯決勝トーナメント出場をかけた日本対デンマークの一戦が行われる。両チームともに1勝1敗の勝ち点3。日本が得失点差で上回っているため、デンマークに勝つか引き分けるかすれば、国外開催のW杯で初めて1次リーグ突破となる。サンパウロでは東本願寺で観戦会があるほか、レストラン「ポルケシン」やニッケイパラセなど、これまで観戦会のあった場所にも人が集まりそうだ。
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共同通信によれば、日立製作所と三菱重工業が22日、海外の都市部向け鉄道事業で業務提携を結んだ、と発表した。地下鉄や次世代型路面電車(LRT)など都市鉄道の分野で、マーケティングから車両の製造、建設工事、メンテナンスの事業全体を手掛ける方針。今後はベトナムやブラジル、インドのプロジェクトの受注を目指すという。現在は高速鉄道が話題に上りがちだが、こちらも拡大が見込まれる分野。路面電車のような交通手段があればサンパウロの渋滞も少しは緩和されるだろうが。