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ニッケイ新聞 2010年6月30日付け

 小畑博昭さんがピストルで撃たれた話は『援協40年史』224頁に、本人が詳しく体験談を語っている。いわく「私ね、パンと来た時、まさか弾丸が入っていてうたれたと思わない訳です。おかしいな、しびれたような感じがするなーと思ってね。で、鏡を見たらポツンと穴があいているんです」と生々しく語っている。体内に一発だけ弾が残っていたので、仲間がふざけた場で小畑さんを紹介するときは、きまって「我々の仲間でタマ三つ持ってるのは彼だけだってね」と言われたとか。
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 PK戦までもつれこむ熱戦となったサッカーW杯の日本・パラグアイ戦。試合を前に、日本各地の地方紙が地元在住のパラグアイ人の声を掲載した。中には、同国イグアス移住地出身で投手としてヤクルトで活躍した岡林洋一さん(現ヤクルトスカウト)もコメントで〃複雑な心境〃を語っている。これだけ多くのパラグアイ出身者の声が紹介されたことはかつてなかったのでは。在日日系人といえばブラジルやペルー出身者に偏りがち。一過性のもので終わらず、これがきっかけでパラグアイと同国の人たちへの関心が高まればいいのだが。
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 豊橋市のインターネットラジオ「ラジオ・ニッケイ(Radio Nikkey)」で7月4日から半年間、ブラジル人向けの日本語講座が放送される。市の国際交流協会と豊橋ブラジル協会が協力。日曜午後7時から15分間の放送で、テキストはホームページ(www.radionikkey.jp)からダウンロードできるそうだ。日本の報道によれば、番組名は「Vamos Ganbatear!」。「がんばろう」から生まれた造語で、いわゆる〃日本のコロニア語〃か。