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東西南北

ニッケイ新聞 2010年7月3日付け

 W杯でのブラジル対オランダ戦が終わった直後社外に出た記者が、町中がしんとして泣いている人もいたと声をかけてきた。6度目の優勝を夢見ていた人々にとり、敗戦という現実がいかに重たかったかを物語る。カナリア軍団常勝は国民の夢。今日3日の新聞各紙は、敗因などをでかでかと書きたてることだろう。
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 2日付の新聞に、生と死を考えさせられる記事。一方は、パラナ州クリチバで生まれた女児がへその緒が繋がったままで手術を受けたというもの。逆子の上、妊娠中の検査で気管支に問題がある事が判明しており、へその緒を切れば死ぬという中での手術だった。麻酔が切れた母親が「可愛い子よ」と告げられて生命力の強さを確信させられたという女児には、後日改めて手術が施される事になっている。一方、サンパウロ市では、テレビ番組撮影現場付近で倒れた男性が周りの人からは番組に出演する俳優の演技だと思われ、死後4時間以上経ってから警察に通報された。二つの腕時計に背広姿の男性は、撮影班もいなくなったのに倒れているのを不審に思った人が通報するまでその場に捨て置かれた形になって、発見が遅れた…。
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 ペルナンブコ州の水害被災地からのテレビやドクメント入りの鞄が北大河州海岸で見つかったと1日のテレビで聞いたと思ったら、アラゴアス州では、水害を免れた地域の農家が、被災地の人々に自分達の畑の作物を届けているというニュースが2日付G1サイトに。死者37人が出た同州では28市が被害にあい、8万人以上が自宅を離れた生活を強いられている。その昔、日本にも〃トントントンカラリと隣組 回して頂戴回覧板 助けられたり助けたり〃という歌があったなと思い出させる記事だった。