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ルーラ赤道ギニアを訪問=ポ語諸国共同体へ加入か

ニッケイ新聞 2010年7月6日付け

 2日より任期中11回目となるアフリカ大陸訪問を開始したルーラ大統領は、カーボ・ヴェルデ共和国を訪れたのち4日に赤道ギニアに到着、5日オビアン・ンゲマ大統領と会談を行う。赤道ギニアのポルトガル語諸国共同体(CPLT)への加入や、両国間の貿易拡大が主な議題に挙げられると見込まれる。5日付伯字紙が報じた。
 赤道ギニアは、アフリカ中部に位置する人口約65万人の国。1968年10月にスペインから独立した。クーデターの末79年にンデマ氏が大統領に就任し、現在に至るまで31年間にわたり独裁政権を続けている。
 90年に石油が発見されてからアフリカ諸国で最大規模の国民総生産(PIB)を生み出してきたが、人間開発指数や識字率は低いままとなっている。
 主要公用語はスペイン語、フランス語とされていたが、07年にポルトガル語を公用語として追加しており、今会談の中で赤道ギニアが希望してきたCPLTへの加入に論点が当てられることが期待される。
 昨年の貿易関係では、ブラジルは2億5700万米ドルに相当する石油を輸入したが、牛肉や冷凍食品を主とする同国への輸出は4500万米ドルにも届かなかった。同国でも安い中国製品の流入が懸念されるが、伯政府はブラジル製品の耐久力をアピールして経済交流の活発化を図る意向だ。
 今後、ルーラ大統領はケニア、タンザニア、ザンビアを回り、最後に南アフリカ共和国を訪問する予定。