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包装材料も自然に優しく=植物性プラスチックを導入

ニッケイ新聞 2010年7月7日付け

 砂糖きびを原料とするエタノールから作られた植物性プラスチックが、化粧品や衛生用品の包装材料にも使わると5日付フォーリャ紙が報じた。
 話題となった植物性プラスチックはブラスケン社の商品で、とうもろこしを原料とする植物性プラスチックとは違い、石油原料のプラスチック同様に再生使用が可能。同社では、自然に優しい砂糖きび製プラスチックを年間20万トン生産する予定だ。
 一方、同プラスチックなどを包装に利用する事を明らかにしている企業は、ナツーラやジョンソン&ジョンソンなど。ナツーラでは、10月から販売するエルヴァ・ドッセを使った石鹸の包装などに、J&Jでは11/12年版の日焼け止めローション、サンダウンの包装への使用を決め準備を進めている他、玩具メーカーのエストレーラも、植物性プラスチック製の部品を使い始めているという。
 現在は他の製品より割高になる同プラスチックも、量産化で価格が低下すれば用途は拡大すると期待が広がっている。