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サンパウロ市内の川の汚れ戻る=3年間の清浄化努力無に

ニッケイ新聞 2010年7月7日付け

 サンパウロ市北部のカラジャス川が、流れ込む下水やゴミなどで再び汚れ始め、ジュヴェントゥデ公園利用者達から苦情が出ていると6日付エスタード紙が報じた。
 ジュヴェントゥデ公園はサンパウロ市民にとって代表的な憩いの場の一つで、1日1万5千人が利用しているが、川から立ち上る悪臭などを嫌う市民の中からは、運動などを行うために同公園に行くのを諦める人達も出始めているという。
 カラジャス川の清浄化は2010年までに市内の川をきれいにしようというプロジェクトの一環で、サンパウロ州政府も3年間に970万レアルを投入してきたが、最近は川を流れるゴミが目に付き、悪臭が漂う状態が戻ってしまった事になる。
 サンパウロ州水道局では未処理のまま流れ込む下水増加などをチェックしているが、下水道整備などの都市化計画と現実の住居環境とのギャップを超えた川清浄化には、市と水道局の連携作業と共に市民の協力が必要だ。

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