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政府が小売業に介入=独占体制へ対策を講じ

ニッケイ新聞 2010年7月22日付け

 19日マガジン・ルイーザがロージャス・マイアの買収を発表したが、昨年より大手企業の合併・買収の動きが顕著な小売業界において、政府は各地での独占体制を防ごうと対策を行う姿勢だ。21日付エスタード紙が報じた。
 昨年6月にポン・デ・アスーカル・グループは8億2450万レアルでポント・フリオを買収した後、12月よりカーザス・バイーアと交渉を続け今年7月に合併。3月には、リカルド・エレトロとインシヌアンテも合併している。
 こういった著しい合併・買収によって、所得層C、Dクラスの購買力が伸びる小売市場において、北東部などの地域で独占体制が生じ市場競争が減少することが懸念される。
 大蔵省の経済動向フォロー局(SEAE)は、法務省の経済防衛行政審議会(CADE)に地域ごとに制約を加えるよう働きかけていく。具体的には、事業の一部を他社に委託するよう求めるなど。こういった政府の介入は、昨年にサジーアとペルジゴンが創設したブラジル・フーズの独占体制に対しても取られている。