ニッケイ新聞 2010年7月22日付け
セーラとジウマは大差ない―。18日フォーリャ紙掲載の国外のブラジル研究家による評価だ。極端な左寄りという印象を嫌う労働者党(PT)と、企業家優先という評価を恐れる民主社会党(PSDB)という表現も出ているように、両候補が共に中道的な政策を打ち出しているため、国内政策では差が見い出し難くなっているという。両者に差があるとすれば外交政策で、ジウマ氏勝利の場合は欧米離れが進み、セーラ氏勝利の場合はより米国に接近した政策が採られるだろうと発言する研究者も。〃ブラジルアニスタ〃と表現された研究者達は、22日から24日にかけてブラジリアでもたれる国際会議にも出席するとか。
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日系人女性弁護士のメルシア・ナカシマさん殺害事件で解析された、元恋人のミザエル・ビスポ・デ・ソウザ容疑者の携帯電話通話記録によると、彼女が失踪し、殺害されたとみられる日、ソウザ容疑者はメルシアさんに電話する都度、ガソリンスタンド警備員のエヴァンドロ・シウヴァ容疑者に電話。その日だけで16回という通話回数は何もない人相手なら異常だが、何かを企てていた人物ならありえそう。ソウザ容疑者の家で押収された靴についていた土は、メルシアさんが車ごと沈められた貯水池と同じものとの検定結果も出たが、本人はまだ知らぬ、存ぜぬと繰返している…。
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高速鉄道入札公示式典でルーラ大統領がジウマ氏の名前を出した件で、重大な選挙違反の可能性ありと発言し、大統領らから煙たがられている選挙検察庁副長官のサンドラ・クレアウ氏の学生時代の写真が21日フォーリャ紙に。新入生の中からミスに選ばれた可愛い学生が、今や大統領や大統領候補を狙い撃ち。