ニッケイ新聞 2010年7月30日付け
郵便局公社の運営の悪化を考慮し、ルーラ大統領は郵便局のカルロス・エンリケ・クストージオ総裁と人事担当のペドロ・マガリャエス・ビファーノ理事の罷免を決め、29日ジアーリオ・オフィシアル(官報)で公表した。29日付伯字紙が報じた。
今回の2人の罷免は、元通信省大臣でミナス・ジェライス州知事選に立候補したエリオ・コスタ氏(PMDB)や防衛省、大統領府で挙がった意見からルーラ大統領が判断を下したもの。
罷免の大きな理由には、昨年から議論されていたフランチャイズの1429郵便局競売への入札の遅れ、100万人以上が応募している公務員試験の遅延、経営的失敗の3点が挙げられている。
ここ数カ月間にわたって郵便物の配送の遅れに苦情が殺到していたほか、2006年にクストージオ氏が総裁の座について以来の業績低下が続いており、09年にはルーラ政権下で最低の売上げを記録していた。
クストージオ総裁の後任には、連邦直轄区でジョアキン・ロリス、ジョゼ・ロベルト・アルーダ両知事のもとで働いた経験があり、PMDBの後ろ盾を持つデイビッド・ジョゼ・デ・マトス氏が決っている。
公務員試験の実施を監督していたマガリャエス理事の後任には、PTが選出したネルソン・オリベイラ・デ・フレイタス氏が就任する予定。