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環境保護区無視のサンパウロ市=貯水池傍に高層アパート
ニッケイ新聞 2010年8月5日付け
国会への環境保護法変更案提出など、環境破壊拡大を懸念させる話が続いているが、サンパウロ市では、市環境局が認めれば森林伐採などを禁じている地域でもアパート建設可とする建築基準を7月31日付官報に掲載と3日付エスタード紙が報じた。
問題となっているのはビリングスとグアラピランガの2貯水池周辺。3年前から進めている64ファヴェーラの市街化計画の一環として、住民約100万人を移転させるためのアパート建設を促進するための処置だ。
当面問題となるのは森林伐採などが禁じられている地域での建設だが、建築基準変更により、サラ・サンパウロやピナコテッカのあるルス地区など、文化保護のための開発規制地域や工業化規制地域での住居建設許可の可能性も出て来る。
また、貯水池周辺に不法侵入した人々を移転させるための低所得者向け住宅建設が進む一方、貯水池浄化や緑地保護を疎かにした事で飲用水不足などといった事態発生の可能性もある。
なお、カンタレーラの管轄は州のため、サンパウロ市の基準変更の影響はない。