ニッケイ新聞 2010年8月6日付け
14年開催のサッカーW杯会場が未だ決まらぬサンパウロ市の現状に、中立の立場をとるべき連邦政府閣僚がモルンビー競技場開催案の復活擁護と5日付フォーリャ紙が報じた。
国際サッカー連盟が改修計画承認後、期日までの資金計画提出がなく失格となった同競技場。その後も、ピリツーバやイタケーラの名前が挙がるだけで進展が見られず、業を煮やしたエドゥアルド・スプリシー、アロイジオ・メルカダンテ、ロメウ・ツーマの3上議との会見後、オルランド・シウヴァ・スポーツ相やマウシオ・フォルテス自治相が言及したもの。
今になって他の競技場の改修や建築計画を検討していてはW杯には間に合わないと考える3上議やスポーツ相らは、ブラジルサッカー連盟のテイシェイラ会長らに直接会い、モルンビー開催案復活について話し合う意向だ。
メルカダンテ氏は「知事逮捕劇が展開された連邦直轄区ですら改修作業は進んでいるのに」と、サンパウロ州やサンパウロ市当局の態度を批判している。