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ニッケイ新聞 2010年8月12日付け

 図書の大型見本市『第21回国際図書ビエンナーレ』(出版文化国際交流会主催)が、22日までサンパウロ市アニェンビー展示場(Pavilhao de Exposicoes do Anhembi, Av. Olavo Fontoura, 1209)で開かれている。国際交流基金が書籍出品のほか、切り絵、漫画、和紙絵、折り紙教室といったワークショップ活動も行なう。入場料は1日券10レアル、半日5レアル、学生半額、60歳以上は無料。本好きの人は是非訪れてみては。
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 このほど完成した、旅順丸移民を顕彰する日本庭園。庭園のある公園には20年ほど前に作られた庭園があったが、長い間放置されていた。それを知った矢野さんにより、旅順丸百周年を機に昨年11月から再整備を進めてきたそうだ。茶道裏千家の準教授で、錦鯉の飼育でも有名なカルロス・シリロさんがコーディネーターを務め、アチバイアから50トンの石を運んだという。
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 旅順丸庭園の落成式には、04年のサンパウロ市制450周年を記念して同公園に450本の桜を植えたブラジル・ニッポン移住者協会からも小山昭朗会長ら7人ほどが訪れた。7年ほど前から同公園の世話を続ける矢野春子さんが自主的に、桜に水をやる設備を設置するなど協力しているといい、矢野さんが打ち込んできた庭園の落成を喜ぶ。6年が過ぎてかなりの高さに成長した桜の木。「何年かしたらここでも桜祭りができるでしょう」と関係者は目を細めていた。