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大耳小耳

ニッケイ新聞 2010年8月13日付け

 さくらホームの桜祭り会場で4匹のこいのぼりが晴天の空を泳いでいたが、その内の2匹は同祭のため日本からやってきたものだ。老朽化が進み所有のこいのぼりの数が減ったことを受け、同ホームで研修を受けるブラジル日本交流協会の研修生が同会に呼びかけ、OBの手によって運ばれ寄付するに至ったという。ブラジルと同協会の長い交流の歴史があったからこそ実現した嬉しい贈り物だ。贈呈記念の署名の字は、「日本ブラジル交流協会寄贈2010」と同会の前身の団体名となっていたが、これはご愛嬌か。
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 サウーデ文化体育協会の「すき焼き会」。食べ方の違いが興味深かった。もちろん一世は生卵だが、鍋にとき入れ〃すき焼き丼〃にしてしまう2、3世も。「ヘルシーでとても美味しい」と笑顔で話しながら食べていた非日系のグループは、焼いた肉を割り下につけ、しゃぶしゃぶ風にしていた。美味しければいいのだろうが…。
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 今年で34年の歴史がある商議所の部会長シンポ。ほぼ年二度の開催なので、累計では60回以上になる。ブラジルへの注目が集まるにつれ、近年は日本からの関心も高まっているようで、今回は、連邦貯蓄銀行とパートナー関係にある磐田信用金庫の高木昭三理事長を団長とする自動車部品、電気関連の中小企業ミッションが同シンポに参加する予定だ。同ミッションは滞伯中、企業訪問などのほか、16日にはサンパウロ州工業連盟(FIESP)で連邦貯蓄銀と「日本とのビジネス機会」についてのセミナーも開催するという。