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地下鉄Vプルデンテ開通=今日から試運行を開始へ=新たな制御システム導入も

ニッケイ新聞 2010年8月21日付け

 サンパウロ市の地下鉄2号線(緑線)ヴィラ・プルデンテ駅が開通し、21日より運行を開始する。試行期間中は通勤ラッシュ時刻を避けた午前10時から午後3時の運行で、同線上のサコマン駅までは無料で乗車できる。運行が平常化した時での利用客は、日に6万6千人と見込まれている。19日付伯字紙が報じた。
 1991年にパウリスタ大通り沿いのパライーゾ、コンソラソン駅間の4駅をつないだ2号線は全長11・7キロメートル。西側はヴィラ・マダレーナ駅まで延びたが、今回は反対側のサコマン駅方面が延長された。
 今回のヴィラ・プルデンテ駅開通で、サンパウロ市の地下鉄網は約3キロ延長されることになる。ヴィラ・プルデンテ駅とサコマン駅間にあるタマンドゥアテイ駅は数週間以内に開通を予定しており、それまでは停車せずに通過する。
 2号線の需要はここ数年間増加しており、1日の利用者は50万人。現在、ピーク時には1メートル四方に5人が乗る満員状態。3号線(赤線)での1メートル四方あたり9人という状況よりは良いものの、タマンドゥアテイ駅開通によってパウリスタ都電公社(CPTM)との接続が完了すれば、さらなる混雑が予想される。
 こういった問題への対処の一つとして導入が進められているのが、通信ベース列車制御(CBTC)システム。これは、自動化された鉄道信号システムで、列車の突然の停止や電源供給障害など例外的状況下での事故発生を防止できる。
 同システム導入によって、今まで安全に走行するために保たなければならなかった列車間の距離150メートルは、10分の1の15メートルとなる。3号線では、今まで101秒だった各駅での停車時間は、80秒以内へと15%短縮できるという。同システムは、現在まだ試行中。1、2、3号線での導入が考えられており、2011年の利用が目標となる。
 一方、モルンビー球場とコンゴーニャス空港などをつなぐ予定の17号線(金色線)は、モノレール設置に伴う地域景観への影響や予定されている駅へのアクセスの悪さが懸念されており、19日には住民からコースの変更と駅増設の要求が出されたと20日付エスタード紙が報じている。

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