ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 米バーガーKを買収=ブラジル投資家らが統率

米バーガーKを買収=ブラジル投資家らが統率

ニッケイ新聞 2010年9月4日付け

 2日、ブラジル人企業家が中核をなす米国の投資会社3G Capitalが米国第2のファストフードチェーンであるバーガーキング経営権を40億米ドル(70億レアル)で買収することが発表された。3日付伯字紙が報じた。
 同投資会社の中核はブラジル人企業家のジョルジ・パウロ・レーマン氏やマルセル・テレス氏、カルロス・アルベルト・シクピラ氏らで、この3人は、世界最大のビールメーカーAB InBevやロージャス・アメリカーナスへの出資者としても知られている。
 1954年設立のバーガーキングは、米国ではマクドナルドに次ぐ業界2位のファストフード店。76カ国で1万2千店舗を展開し、25億米ドルの年間収益を上げる。ブラジル内では15州で93店舗を構え、584店のマクドナルド、707店を持つボブス(Bobs)と競合している。
 新会長にはALLの元社長ベルナルド・へース氏が就任する。今回の買収はALLに出資していたアレシャンドレ・ベリング氏が進めていたもので、同氏が現バーガー・キング米国社長のジョン・チッチィー氏とともに経営審議会を統率していく。
 今後5年間のうちに、ラテンアメリカではさらに500店舗を設置する計画も示されている。今回の買収は1株あたり24米ドルで、今年第3四半期中に完結する予定。2日午後、バーガーキングの株式は25・08%上昇し、23・59米ドルにのぼった。