ニッケイ新聞 2010年9月9日付け
舞踏カンパニー「山海塾」(天児牛大主宰)のサンパウロ公演が14~16日(いずれも午後9時開演)、サンパウロ市インテルラーゴ区のトランスアメリカホテル内にあるアルファ劇場(Rua Bento Branco de Andrade Filho, 722)である。アルファ劇場主催、日本政府文化庁後援。
今回公演される最新作「とばり」(2008年)は、生命の宇宙の輪廻転生が止むことなく一方向に進む様子を表現。幻想的な照明を駆使し、喜び、哀しみ、光、闇、生、死が薄衣のように柔らかに揺らぐ一時間半となる。
山海塾は、1975年設立され、80年に海外公演を開始。82年からは世界のコンテンポラリーダンスの最高峰であるパリ市立劇場を創作活動の本拠地として、2年に1度のペースで作品を発表し続けている。
演出、振り付け、空間・衣装デザインもプロデュースする天児主宰は、舞踏を重力との「対話」と捉え、誕生や死といった普遍的な人間の内的本質に迫る。
その身体言語に基づく表現は、世界43カ国700都市での公演での成功により、極めて高い評価を得ている。山海塾のブラジル公演は5回目。そのパフォーマンスは毎回会場を満員にし、多くのファンを獲得している。
なお、9月9、10日にはポルトアレグレ、22日にはサルバドールでも公演がある。
チケットの購入方法は、電話(11・5693・4000)もしくは、(0300・789・3377)で予約するか、チケットサービス(11・4003・1212、www.ingressorapido.com.br)まで。劇場のチケット売り場でも購入可能。