ニッケイ新聞 2010年9月10日付け
10月の統一選挙でサンパウロ州議に立候補している羽藤ジョージサンパウロ市議(PMDB、62)がニッケイ新聞を訪れ、出馬に向けた意気込みを語った。
サンパウロ州パカエンブー生まれ。市議7期目で現在議会PMDB党リーダーを務める羽藤氏は、今回が3度目の州議選出馬。医師でもある同氏は医療行政のほか、農産加工業の振興、強盗被害などに悩む地方の治安改善などを掲げる。その他にも騒音規制や、武器・凶器の取り締まり強化、それとともに、学校の8時間制とスポーツ振興による少年非行の抑止の必要性などにも触れた。
同氏は市議としてバールの深夜営業を規制する法案なども起草。同様の条例が制定された他の都市では犯罪減少などの成果が出ているという。「小さな犯罪の芽を摘む事で大きな問題を食い止められる」と力を込める。
「ブラジルはこのままではいけない。子や孫たちのためより良くしていかなければ」と語る羽藤氏。サンパウロ州で長年日系州議がいない現状にも触れ、「チャンスをいただければ頑張っていきたい」と支援を呼びかけた。